2015年6月18日木曜日

マシュー・デルラベドバの功績と罪

プレーオフ第3戦が終了したとき、

新たなヒーローが生まれてきました。

マシュー・デルラベドバ。


私と妻は、昨シーズンから好きなプレーヤーでしたけど。

オールコートでディフェンスをがんばり、

オフェンスでは周りを生かしつつ、

スリーポイントを決めたり、カットインからのフローター。


プレーオフでは

マークした選手が怪我をしたり、

イライラをためてのラフプレーを連続したり、

ダーティなプレーヤーだ、と評判を受けました。


しかし、

少しでもバスケをしたことがある人であれば、

ディフェンスにはつかれたくはないけど、味方にいたらなんて頼もしい、

と思うことでしょう。


イライラしたプレーヤーは、

小柄なオーストラリアから来たハードワーカーのことを舐めていたんだと思います。

良い選手たちはまったく文句は言いません。

すでに敗戦したローズ。

昨日まで戦っていたカリーも。


本当にダーティなプレーヤーといったら、

それはもう、、セルティックスのオリニク。

あいつだけは許せん。


マシューは、

ブルズ戦ではデリック・ローズ、

ウォリアーズ戦ではステファン・カリー。

スーパーガードたちを相手に激しいディフェンスを繰り広げています。


相手チームは力を出せずに敗れていきます。


これは優勝するかも。

そう思って観戦していた第4戦。

途中から異変を感じました。


マシューのプレースタイルがなんか違う。

あれ、

なんかおしゃれになってる。。

今までは、思い切りの良いスリー。

突っ込んでのアリウープパス、もしくは、フローター。

これらがマシューのオフェンスの武器でした。


しかし、この日は、

カットインでゴール下まで突っ込み、、

何もできずにターンオーバー。

相手を押し込んでからのステップバックシュート、、

はブロックされ、

微妙にパス離れも悪く、、

レブロンのペースも乱す始末。

かなりこういったプレーがあったので、試合を見返せばすぐに分かります。


自分にのしかかる大きな期待とプレッシャー。

よく分からなくなってしまい、変なプレーをしてしまったのかな、と思います。

まさか、、

調子に乗ってかっこいいプレー、

というか、

レブロンがやってるようなプレーをやったんじゃ、、

とも思いましたが、

まー、そこは分かりません。


それが原因かは分かりませんが、キャバリアーズはホームで敗戦。。


そして、

マシュー・デルラベドバが元の調子を取り戻すことはありませんでした。。。


アウェイでの第5戦。

第4戦ほど自分を見失った感じはしませんでしたが、

アウェイでうまく自分のプレーができないまま、

ゲームは進んでいきました。


それでも第1Qはスミスが爆発。

ありえないタイミングでのスリーを決め続けます。

そしてレブロンも絶好調。

しかし、

そんなあり得ないほどの好調さの中でも、

ウォリアーズとの点差は開きません。。


もう一つの何かが必要、

という状況でしたが、

結局、レブロン以外は絶不調、という状況で敗戦。


もちろん、

ボールポゼッションはほとんどレブロン。

他の選手が爆発するのはかなり難しいのは承知です。

しかし、

それでも、だれかもう一人爆発してくれれば、と願っていました。


こういう時に頼りになるのがアービングでした。

アービングは人のプレーに影響されず、自分のペースでプレーできる上、

レブロンからボールを渡されることも多い選手。

今のレブロンの調子を考えると、アービングがいれば、

4-2で優勝できた可能性もあると思いました。


そして、勝たなければいけないホーム最終戦。

この日もマシューは不調。

というか、ディフェンスの激しさは影をひそめ、

オフェンスではあまりにも消極的なプレーでターンオーバーを連発。

それでもゲームは後半までもつれました。


しかし、

選ばれたのはウォリアーズ。

明らかにシュートタッチが違いました。

試合開始からフリーでシュートを打ち続けたウォリアーズ。

苦しいながらに粘ってきたキャバリアーズ。

中心で動きまくっていたレブロン、モズコフ。

もう体力も残っていません。

モズコフのディフェンスは私がみていてもわかるくらいさぼっていました。


カリーはこの日も絶好調。

もし第3戦までのように、マシューがディフェンスにのみ集中してくれたら、

ローズのように調子をあげることなく、

キャバリアーズは優勝できたかもしれません。


それでもやはり、

マシュー・デルラベドバは良い仕事をしたと思います。

そもそもアービングが怪我をした時点で、

多くの人がスイープされるな、と思ったはず。

その流れを変えたのがマシュー。

ファイナルに残ったメンバーの中で最低年棒のプレーヤー。

こういっては失礼ですが、予想外の健闘でした。

一瞬、キャバリアーズ優勝の夢をみさせてくれただけでも、

ありがたいかなと思います。


来年はどういうメンバーになるかわかりません。

しかし、

アービング、レブロン、モズコフ、トンプソン、マシュー、

この5人は残ると考えると、

まだまだ優勝のチャンスはあるはず。


次のシーズンに期待しようと思います。

2015年6月10日水曜日

アービングもラブもそこまで重要じゃなかったんだ。。

しばらく旅行に出ていたため、久々の更新です。


シーズン開始前には、

カイリー・アービング、ケビン・ラブ、

そして、レブロン・ジェームズ。

この3人が注目されていました。


レブロンもこれに従うように、

ラブにはもっと積極的にシュートを、

アービングにはもっとリーダーシップを、

と成長を促していました。


ラブには関しては、途中であきらめたのか、

もはやあまり目立たないような扱いになってきました。

それでもアービングはレブロンの期待に応え、

シーズン中盤からは、ゲームをコントロールすることも増えてきました。

明らかにシーズンが終盤に進むにつれ、

ボール保持の割合が、レブロン⇒アービング、となってきました。


しかし、やはり接戦になると、

レブロンが最初から最後までボールをコントロールし、

チームプレー、という感じは見受けられませんでした。


それでも好調をキープするアービング。

レブロン、アービングが良い感じで絡み合い、

オフェンスには幅ができてきました。


そして、プレーオフ第1戦。

ケビン・ラブの脱落。

ここで分かったことは、、

ラブは実は役に立っていなかった、ということ。

ラブがいなくなっても全くチームの流れは変わりませんでした。

確かに、要所に良いシュートを決めていましたが、

ラブがいたから勝てた、というゲームはほとんどなかったと思います。


さらに、アービングが骨折で離脱。

普通に考えたらもう勝ち目はない。。

しかし、

実際に第2戦はキャバリアーズの勝利。

これにはちょっと驚き。

攻撃力が半減するんじゃ、、と心配していたので。


ネットやニュースでは、

レブロンが大活躍、

という感じで盛り上がっていますが、

ある意味、レブロンのワンマンショー。


結局、一人でなんでもできてしまう、ってことです。

本当に他のメンバーに求めていたのは、

ディフェンス、

リバウンド、

そして、自分中心のプレーを支えてくれること、

だと感じました。


そう考えると、マイアミ・ヒートは、

ビッグスリーと言われていましたが、

ウェイドは、オフェンス力はあるものの、ディフェンスに難があり、

ボッシュも、シュートはうまいけど、リバウンドが弱い。

半端にオフェンス力はあったものの、

レブロンのチームメイトとして必要な能力が欠けていたのかな、と思います。


そういう意味だと、

モズコフ、トンプソン、といった

ちょっと控えめな縁の下の力持ち。

スミスやシャンパートのような、

能力はありながら脇役に徹することのできる選手。

そして、

フィジカルの強さで素晴らしいディフェンス力を見せる

マシュー・デルラベドバ。


ラブとアービングが抜けてピンチだと思ったキャバリアーズ。

実は、、

最高の布陣になったのかもしれません。


あんまり好きなバスケではありませんが、

これも一つの形かな、と納得しつつ、

地元のチームなので応援していこうと思います。


シーズンが終わった後、

アービングはMAX契約があるから残るだろうけど、

ラブは出ていくだろうな。。